![]() 昨年12月1日に、愛染明王が還着されました。それに伴い、本年1月11日より4月30日までの111日間、寶積院住職が愛染明王を本尊とする修行をし無事に成満することができました。修行期間中には、多くの檀信徒の皆様に、愛染明王のご宝前にお供えをして頂きました。そのお下がりを行者である寶積院住職が食し、命を繋ぎながら修行を続けたことは、仏教の一つの姿だと思っております。 私たち僧侶が修行を出来るのは、それを見守り、支え、見届けてくれる檀信徒の皆様の姿があるからこそです。本年は、檀信徒の皆様に支えられることによって、修行することが出来る僧侶の姿をお見せし、そこから何かを感じて頂けた年であったと思います。 形として伝えるのは、難しいことではありますが、ご来寺の折には、心を静め、研ぎ澄まして頂き、何かを感じて頂ければ幸いです。 寶積院住職も修行を通して、たくさんの感謝すべきことに出会えた年であったと申しておりました。 僧侶が皆様の事を真剣に祈り、そして皆様に支えられる。そんな場所に当山を出来れば幸いに思います。 本年も皆様には、大変に感謝をいたしております。 末筆にまりましたが、皆さまどうぞお体にご留意ください。 新しい年が、皆さまにとり困難を乗り越えたところにある、かけがえのない時間になる事を心より祈念いたしております。
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![]() 実は、9月9日〜10月29日まで50日間また修行をしていました。今年は良くやりました(笑)。前半は愛染明王を拝み、後半は如意宝珠を拝む修行をしました。如意宝珠についての話は長くなるので別の機会に。真言密教では、如意宝珠を拝むのは秘法中の秘法です。如意宝珠について勉強し拝むことにより、今まで分からなかった事が分かる様になり、理解が浅かった事の理解が深まります。11月1日に奈良県宇陀市にある室生寺にお参りに行ってきました。別名女人高野とも言われます。開創は奈良時代。空海が中国から持ち帰った如意宝珠を埋めた山、如意ヶ岳があります。多忙な合間ではありましたが、4時間その空間に佇んできました。皆さんにとって大切な場所はどこですか? |
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![]() 猛暑や激しい風雨を乗り越え、ようやく「錦秋」といった季節の挨拶が使える頃となりました。体が少しホットしているのを感じています。私たちは古来より自然の出来ごとや人の営みを観察して、未来を予測する術を得ようとしてきました。天気予報や地震速報しかり、経済や円やドルの為替変動もしかりです。天気予報は、あくまでも「予報」なのですが、外れるとテレビ局にはクレームが殺到すると聞きました。先々を予測している訳で、完全にその予測が「当る」訳ではありません。皆さんは考えたことがありますか。自分が明日生きているという事を誰も証明してくれないことを。私たちは、明日生きている保証が無いのに、明日や明後日の予定を約束しながら生活をしています。先々の約束が沢山入っている人は、それだけ空手形を出している訳です。そして、予報や予測が外れるとクレームを言ったりします。生きるって不思議な営みですね(笑)。 |
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![]() 今月の上旬に参拝者に布教をする為、高野山に一週間ほど詰めてきました。授戒堂で阿闍梨を務めると共に、金剛峯寺の新別殿・奥の院の茶処でお話しをしてきました。高野山に居る間は、夜に奥の院にお参りに行く事にしています。 もう何年も前になるのですが、奥の院御廟の前でお百度参りをしている女性の方に出会ったことがあります。寒い時期でしたが、裸足になり直向き(ひたむき)に懸命にお参りをしていました。ご廟のお百度石は、お大師様に向かって右方向30メートルの所にあります。往復60メートル。お百度は108回しますので、約6400メートル歩く事になります。ずっとその直向きな姿が気になっていて、いつかは自分もと思っていました。 今回の廟参で閃きがあり、お百度参りしてきました。準備も無く突然始めてしまいました。奥の院の地面は、いつも綺麗に掃き上げられていいます。素足でも安心。まず、その事に感謝です。小さな四国遍路を歩いている気持ちになりました。お大師さまの心の中でお参りできました。 |
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![]() 修行期間中に愛染明王様にお供えをして下さった方々は、のべ百二十数名。お供えの物品の種類は、のべ約400種類。総個数は、数えられないほど頂きました。そのお供えのお下がりで、私の生を支えることが出来たことは、言葉に尽くせぬ想いがあります。4月8日にも結願文を皆様に披露いたしましたが、4月29日の最終的な結願文を5月の写経会のお話の折に披露させて頂きます。今回の修行の結末と、結末から始まる更なる一歩をお見届け下さい。 |
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![]() 私の愛染明王還着修行も残すところ30日弱となりました。4月5日の朝食から9日の朝食までの丸4日間断食をしての修行となります。4月8日には、89日目を迎え愛染明王の89年振りの還着に因んだ日となり、今回の修行の節目を迎えます。 修行は29日まで続きますが、ここで節目として一度修行の結願をします。行法の中で結願作法をします。この作法は、何故この修行を始め、どのような気持ち続け、そして結願に至るのかを本尊様に披露(報告)するものです。その結願の文を参列の方々にも聞いて頂けるように致します。そこには、皆様の心に届く何かがあると信じます。 |
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![]() 愛染明王還着本座に伴う修行も65日を過ぎ、トータル110日の半分を超えたあたりです。皆様から愛染明王さまにお供えを頂き、そのお下がりのみを食していますが、今のところ飢えることなく日々過ごしております。感謝です。 皆様から修行しているところを見学したい、一緒に拝みたいとのご要望をお聞きしています。皆様の知的好奇心?におこたえし、3月21日と4月8日の月例行事の時にご来寺して下されば、修行の見学・愛染明王さまの拝観等していただけることといたします。両日とも午前11時から11時半ころまでに本堂にどうぞ!12時過ぎに行法を終える予定です。特に4月8日は、修行開始から89日目(愛染さまは89年振りに還着)を迎え、今回の修行では山場となります。断食も3日目に入っている予定なので、修行僧としても一見の価値があるかも知れません。私の姿も少しだけ、有り難く見えるかも・・・(笑) ※修行の見学等は静かに願います。 |
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![]() 1月11日から始めた愛染明王還着本座に伴う修行ですが、早いもので30日を経過しました。2月14日からは五穀を断ちます。食事の回数は、二食(にじき)と言って、一日二回。全部で110日間の修行ですが、一日一回(一座と表記します)愛染明王の前に座り愛染法という密教の法を修行します。行法(ぎょうほう)と表現します。法を行ずることを修行と呼びます。食事制限がメインではなく、行法が修行のメインです。行法をする為に、生活を律する必要があり、それが精進料理や五穀断ちや二食や一食や断食へと繋がります。110日間で110座の行法をします。3月19日〜4月5日まで一食。4月6日〜8日までの3日間は断食。4月9日〜29日までかけて徐々に食事の回数などを増やしてシャバ世界に復帰する準備をする予定です(笑)。 2月14日から4月8日までの55日間は、皆さまが愛染明王様にお供えしてくださった物のお下がりのみを食事に充てます。お供えを宜しくお願いいたしますね(笑)。 |
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![]() 昨年12月1日に愛染明王が当山本堂に還着本座されたのを受け寶積院住職は、愛染明王を特別に拝む修行をいたします。1月10日から4月29日までの110日間。1日1回約3時間かけて愛染さまの前で修行いたします。期間中の食べ物は精進(肉・魚・卵・乳製品等は食べません。)特に2月14日から4月8日までの55日間は、五穀(米・大麦・小麦・大豆・小豆)も断ちます。 今回は皆様にお願いです。この五穀断ちをする55日間は、皆さまが、愛染明王にお供えして下さった物のみを食べて修行に臨もうと思います。お気持ちの有る方は、是非お供え下さい。もちろん精進で五穀抜きのお供えを歓迎いたします。(笑)。 皆様のお気持ちによって生かされて修行という時間を過ごします。私の修行が皆様のご利益に繋がりますように! |
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![]() 皆様にご協力を頂いていた鎌倉時代造立の愛染明王像の修復は、本体・台座共に無事完了し、12月1日に『愛染明王還着本座法会』を厳修し当山本堂にお迎えすることが出来ました。当山檀信徒の皆様の心の表れと深く感謝いたしております。 1923年の関東大震災で被災し倒壊した本像が、約90年の月日を経て、東日本大震災の年に復活をされたことは、何かしらのメッセージがある様に思えてなりません。是非、愛染さまをお参り頂き、それぞれにそのメッセージを受け取って頂ければ幸いに思います。 愛染明王還着法会の様子は、12月27日午後10時25分からNHK教育テレビ「直伝和の極意」の中でも紹介される予定です。愛染さまのお陰で、当山も全国放送で全国デビューを果たします(笑) 当山は、この寺を思って下さる全ての方々に感謝を致しております。 時節柄、どうぞご自愛ください。 来たる年が、皆さまにとり困難を乗り越えたところにある、かけがえのない時間になる事を心より祈念いたしております。 |
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![]() 今年の初大師のお話しは、寶積院住職で、青蓮寺副住職の私がいたします。 テーマは「高野山での修行を終えて」〜高野山真言宗のお坊さんのキャリアアップ!〜です(笑)。去年の秋に、約1ヶ月間高野山に籠もり修行をしてきた実体験を元にお話しをします。世間的には、「お坊さん」と一括りにされてしまいがちです。でも日本の仏教系の宗派はたくさんあり、それぞれに教義があり違いがあります。端的にいうと、お坊さんに成る成り方が違います。一般的なイメージの修行をする宗派もあれば、修行をしないでお坊さんになる宗派もあります。良し悪しではなく、教義によって違いがあります。今回のお話しは、高野山真言宗バージョンの修行のお話しです。門外不出の、高野山の歴史と伝統と格式の凄味もお伝え出来ればと考えています。皆さん来て下さいね! |
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![]() 皆様にご協力を頂いている鎌倉時代の愛染明王像の修復は、本年5月に体本体の修復を無事に終え、現在蓮華座(台座)を制作中です。来年の初夏には完成し、当山に約90年振りに御戻りになります。完成までもう一息です。皆様のご協力に感謝すると共に、さらなるお力添えをお願い致します。 そして今年は、本堂前の香炉に屋根が架かりました。当山の檀家総代の一代寄進(一人で寄進すること)です。ご総代のお気持ちに心から感謝をしております。正式には、香炉堂という名称の御堂です。境内の風景も格段にグレードが上がり、雨の日にもお線香を点香してお参りして頂けます。お線香は、本尊様や亡き方の魂に良い香りを楽しんで頂こうという意味や、そのたなびく煙に乗って拝みたい仏様が目の前までやって来てくれる意味、その香りで自身や空間を清める意味があります。是非お線香を点香してお参り下さい。 当山は、この寺を思って下さる全ての方々に感謝を致しております。 時節柄、どうぞご自愛ください。 来る年が、本年にも増して皆様にとり、かけがえのない時間になる事を心より祈念いたしております。 |
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![]() ※香炉堂のお線香は、1本10円で用意いたします。香木の白檀の含有率の高いお線香を用意しています。 |
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![]() 先月、当山の五輪塔童子像が携帯の待ち受けお守りとしてデビューした事を書きましたが、実は『心願成就お守り』もあります。[携帯で【青蓮寺 お守り】と検索]このお守りを制作したのを機会に、当山のお守り(従来のお守りも携帯のお守りも含みます)の授与料の一部が、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(NGO組織)を通して、世界の子どもたちの支援に活用されることになりました。自分の願い事が、世の中の為に成るって素敵な感覚ではないですか。この仕組みを思いつき、実行に移すのに9年の歳月が掛かってしまいました。ですが、この考え方は、世のお寺や神社の先駆けであると思います。皆さんが、欲深く沢山の願い事をすると、より多くの子どもたちの支援に繋がります(笑)。青蓮寺では、皆さんの『欲』が肯定されています(笑) |
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![]() 【今月は内容が難しめでごめんなさい(笑)】 |
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![]() ![]() この愛染明王が青蓮寺の本尊でした。実に八十数年の時を超え、その姿をこの世に表そうとしています。愛染明王は「煩悩即菩提」を表しています。煩悩がそのまま悟りの境地に直結していることを示しています。厳しい現実と激動する現在を生き抜く為には、これ以上ない境地であると思います。 また、別途皆さまにご案内を出すことと思いますが、この尊像の修復にもご協力・ご支援を頂ければ幸いです。 当山は、少しづつ進化して行けることを、皆さまに深く感謝をすると共に、檀信徒の皆さまに必要とされるお寺をこれからも目指してまいります。 日に日に寒さが増しています。どうぞご自愛ください。そして、平成二十二年が本年にもまして、皆さまにとって良い年になる事を心より祈念いたしております。 |
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![]() 本当に日が経つのは早いものです。本年は2月に供養塔の開眼法会を、4月からは、山門を入り正面の築山を解体し池と周辺の整備をし、墓所の造成をする事ができました。また、10月より境内に庭園燈の設置のお願いをしたところ多数の方々よりご寄進を頂き、大晦日、除夜の鐘では、幻想的な雰囲気の中で年越しが迎えられそうです。園庭燈は、引き続きご寄進の募集を致しますので、お考え中の方は是非、先祖供養や諸祈願の為にお申込下さい。当山が、日々良くなり、皆様に心地よくご来寺して頂けるのは、お参り下さる檀信徒の皆様のお気持ちの現れに他なりません。皆様に深く深く感謝をすると共に、現在に必要とされるお寺をこれからも目指してまいります。 日に日に寒さが増しています。どうぞご自愛ください。そして、平成21年度が本年にもまして、皆様にとって良い年となる事を心より祈念いたしております。 |
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![]() 新しい年が明けました。皆様はどのようなご気分でお過ごしでしょうか。新年を迎えると何かと気持ちが改まる気がいたします。 本年の初頭に萬霊供養塔が完成する予定です。籔内佐斗司先生作の五輪塔と五輪塔童子で、先生作の童子像としては、鎌倉初となります。これを契機に今後益々皆様の様々な供養のご希望に添える寺に成るよう努力を重ねて参ります。ペット等の動物供養のお問い合せも頂いておりますが、皆様のご希望と宗教上の教義がずれないできっちりご供養出来るように、今しばらく時間を頂ければと思っております。 新春とは言え、寒さはこれからが本番です。どうぞご自愛ください。当山は、皆様のご多幸を心より祈念しております。 |
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![]() 今年もいよいよ年が迫ってまいりました。平成十九年は皆様にとってどのような一年だったでしょうか。当山は、今年の後半にようやく念願であった供養塔の建設に着手する事が出来ました。本尊は現代屈指の彫刻家である薮内佐斗志司先生作の五輪塔と五輪塔童子です。工事は、平成二十年に跨りますが、これも皆様のお陰と心より感謝申し上げます。年末年始と工事で境内の足元が悪く、お参り下さる皆様には、ご迷惑をお掛け致しますが、完成までご容赦ください。お参り下さる皆様の喜びや癒しに成る様な境内に整備を進めてまいります。 日に日に寒さが増しています。どうぞご自愛ください。そして、平成二十年が本年にもまして、皆様にとって良い年になる事を心より祈念いたしております。 |
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![]() 本年は、当山にとり一つの転機となる一年でした。塔頭の寶積院が高野山真言宗の一寺院として本山に正式に認められたことは、寺門の興隆という意味においても大変喜ばしい出来事でした。また、不動明王・愛染明王の新しい二体の仏像の内陣に開眼安置することができました。全ては檀信徒の皆様のお力添えと、深く感謝申し上げます。 末筆になりましたが、平成十八年が皆様にとり、かけがえのない年であった事を願い、また皆様の健やかな日々の生活を祈念して年末のご挨拶とさせていただきます。 |
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![]() 人の気持ちや心を思いやるとは、人の命を思いやる事になります。時には、心静かに自分の命の鼓動に耳を傾け、また大切な方や近しい方の命の鼓動を感じ、誰もが紛れも無く生きているという事に思いを馳せると、まわりの風景が少し違って見えてくるかも知れません。 |
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![]() ワールドベースボールクラッシックを皆さんはご覧になりましたか。イチロウ選手の活躍とその言動には感動を覚えた方も多いのではないのでしょうか。数々の名場面や印象に残るコメントがありましたが、私はイチロウ選手が王監督を尊敬している理由に釘付けになりました。「王監督の言葉には嘘がない。」というのがその理由でした。世界のホームラン王という事だけでは無く、王監督の人間性を判断して尊敬している訳です。さてさて、私たちの周りには家族をはじめ実に沢山の人が、自分に関わりを持って生活しています。皆さんには尊敬できる人が近くにいますか。そして、皆さん自身が誰かからか尊敬されていますか。人は私たちの何を見て、感じて尊敬の念を覚えるのでしょうか。 |
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![]() 過日、久ぶりに高野山に行ってまいりました。紀伊半島の山脈が連なるほぼ中心に位置するこの聖地は、確かに空気が澄んでいて下界とは違い、空海上人の雰囲気を感じます。私たちの生活は、世俗にどっぷりと浸かる事により成り立っていますが、時には世俗を離れた所に身を置くと、普段の生活の中では何か大切な事を忘れている事に気が付きます。とは言え、人はただ生きる為に存在しています。お腹が減れば食べ物を貪り、眠たくなれば寝てしまうのが人の生活です。考えてみると、動物としての人間が何とか崇高な精神を手に入れようとしているのが今の私たちの姿でしょうか。 |
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![]() 私ごとですが、今年は一月半ばから体調がすぐれず、病院で風邪薬を二回処方してもらいました。合計二週間分です。ですが咳が治まらず他の病院に行き診察してもらうと、喘息の疑いがあると診断されました。病気が違うので二週間薬を飲んでも直らないわけです。もちろん最初は風邪で、喘息の咳症状だけ残った状態のようですが・・・。薬を変えるとだいぶ楽になってきました。と言うわけで原因をきちっと把握した治療がいかに大切であるかがわかります。私たちの生活には様々な出来事や問題がありますが、皆さんはきちっと原因(本質)を見極められていますか?本質を見失うと問題の解決や改善が難しいかも知れません。 |
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![]() 新しい年が始まり早一週間が過ぎました。時間とは不思議なものです。忙しかったり、集中していると早く過ぎ、嫌なことをしているとなかなか時間が経ちません。しかし、私たちの置かれている状況に係わらず確実に進んで行きます。時間は、何時から始まり何時に終わりになるのでしょうか。 |
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![]() 来る平成18年が、本年以上に皆様にとり充実した、気持の良い年になることを祈っております。 末筆になりましたが、皆様のご厚情に感謝を申し上げると共に、皆様の健やかな日々の生活をご祈念してご挨拶とさせていただきます。 |
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![]() 私たちは、良かれと思い一生懸命に生きていますが、私たちが知っている幸せ以外にも、沢山の幸せの形があるのかも知れません。皆さんはどんな幸せをしっていますか。 |
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![]() バイオリン奏者の川井郁子さん(テレビを見ていたのですが、とっても素敵な方でした)が「五感を開く」という事を言われていました。普段は見ているようで、聞いているようでも実は意識が自分の内に向いている。もっと心を澄まして、外界の音に耳を傾けると、自由になれる自分を発見したとのことでした。 なるほど、私たちはもしかすると、常に自分の感覚、自分の経験、自分の考えに呪縛されて意外に窮屈な思いをしているのかも知れません。もし、自分の自由を奪っているのが、自分自身であるとすると皆さんならどうされますか。 |
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![]() 私たちは普段の生活の中では、視野が狭くなりがちです。私たちは、宇宙に浮かぶ一つの地球という星に住む一人の人間です。遥か彼方の宇宙から自分自身を見つめると、どんな風に見えるのでしょうか。私たちは、地球の一部?私たちは、きれいな存在?それとも・・・・。 |
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![]() 佛式で結婚式を挙げる時の次第の中に新郎新婦が誓う場面があるのですが、その時の僧侶からの投げかけの文面に「今日の心もって終生の心となし・・・」とあります。結婚って現在では様々な価値観と考えがあるように思いますが、古来よりその行為は人生の様々な事柄が凝縮されていると考えられて来たのではないでしょうか。 長い人生の中で、「今日の心をもって終生の心となし」と言える出来事はそんなにないと思います。人の心にとり、それだけ大切な行事が結婚式と考えられます。とは言え、何も結婚式だけが特別な日ではありません。皆さんにとり、終生の心となせる日=喜びや感謝に溢れ涙した日はありましたか。また、それはどんな一日でしたか。 |
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![]() ふと振り返ると私が最初に高野山で修行をした時から17年の歳月が流れていました。自分なりに何かを積み上げ、また心が深まるよう努力してきたつもりですが、月日が過ぎるのは本当に早いものです。人は必ず亡くなりますが、事故や病気や災害など人が亡くなるのを目にすると、自分もいずれ死ぬという現実に思いいたります。この世に肉体と留めているうちに何をすべきなのか、ついつい考えてしまいます。 今の科学では500万年〜400万年前にアフリカに人類が誕生した事になっています。これは、名もない私たちの祖先に支えられた、地球に生きる人類の歴史です。皆さんはこの地球に人類の歴史に何を感じますか。 |
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![]() でも、ディズニーランドやシーで特に優れていると感じるのは、そこで働くスタッフがおもてなしの心を持って仕事をされていると感じます。多分、接客マニュアルだけではあそこまで徹底したサービスは出来ないと思います。ミッキーマウスは世界で最も人気があり成功した ねずみ(笑)だと思いますが、その人気を支えているのは、そこで働く人たちの「心」の有り様な気がいたします。 皆さんは普段の生活の中で、どのくらい「心」を込めて人と接していますか。 |
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![]() 青蓮寺の山門は江戸時代の建造物で、きっと何万人もの方が、この木を跨いでお参りされた事でしょう。その木を切るのに住職は一週間悩んでいました。果たして自分の代で歴史的建造物の形を変えて良いものかと、一日に何度も山門の前に立ち考えていた姿が思い出されます。それでも、思い切って決断しその結果、日々お参りに来られる方に喜んで頂ければ、その決断が間違っていなかったと思えるものです。生きていく事は、大きな決断と小さな決断の積み重ねです。その決断が人の喜びに少しでも繋がれば、人生も捨てたものではないかも知れませんね。 |
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![]() 去年の年末には、インドネシアで大きな地震と津波が起き、世界の広い地域と国に十五万人以上の犠牲者が出ています。私たちの人生の積み重ねとは、朝起きて、顔を洗い食事をして、家族や友人と会話をしたり、子育てをしたり、仕事を一生懸命し、合間に何かを考えまた寝る。そんな事ではないでしょうか。十五万人の犠牲者にも、一人ひとりに家族がいて仲の良い友人がいて、生きてるという生活の営みがあった事を思うと言葉もありません。 この世に存在した限り、一人ひとりに人生があります。私にも、そして皆様にも。 |
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![]() 本年を振り返ると忘れられないのは、やはり史上最多の上陸数があった台風と、新潟中越地震でしょうか。自然災害は、誰の身の上にも起こりうることです。私たちに出来る支援を続けて行きたいものです。 平成16年は、皆様にとりましてどんな一年でしたか。来る平成17年が、本年以上に皆様にとり掛け替えの無い年になることを祈っております。 末筆になりましたが、皆様のご厚情に感謝を申し上げると共に、皆様の健やかな日々の生活をご祈念してご挨拶とさせていただきます。 |
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![]() 平成16年も残すところ一ヶ月となりました。今年一年は、皆さんにとってどんな年でしたか。忙しさの合間に、少し振り返る時間を持つのも良いかもしれませんね。 |
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![]() 当山の山伝いに熊野神社という御社がありますが、その山の斜面は、台風の影響で崩れてしまいました。直線距離で100メートル無いと思います。人の被害が無かったようで何よりです。自然の力とは、つくづく凄いと思います。自然災害(台風や地震)が起きると、そのエネルギーの恐ろしさを感じますが、よくよく考えてみると、日常でも自然は凄いのが判ります。太陽は降り注ぎ、植物が育ち、広大な海では魚たちが生きています。何より、人が生きることが出来る環境があるのが凄いと思います。私たちが生きていく上で必要な物は意外に沢山あります。私たちは、生きているのでしょうか。それとも生かされているのでしょうか。 |
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![]() 盆にお檀家さん参りをするのですが、九十歳のおばあちゃんのいるお宅があります。毎回、うん蓄のあるお話が聞けるのですが、今年も伺う事ができました。おばあちゃんいわく、「私は、無理をして辛い人生を歩んできたけど、今は時代が違うから極楽に生きないといけないよ。十人十色で良い人ばかりではないから、なるべく気持ちの良い人ばかりではないから、なるべく気持ちの良い人とお付き合いしてさ。楽しみは、人がこさえてくれるものではないから、自分で楽しいことを考えてさ。何も辛いところを歩く必要はないよ。」というお話でした。私は自分が、ちょうど辛いところを歩んでいたので、このおばあちゃんに会い随分と気が楽になりました。九十年の歳月を生きてこられた方の言葉には、何ともいえない味わいがあります。皆さんは「極楽」に生きていますか。 |
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![]() 2週間ほど前に福井と新潟で大雨による洪水の被害がありました。 過日、ニュースを見ていたら、その復旧作業が、過酷を極めているようすが写し出されました。そんな中で、なんと小学生がボランティアとして活動していることが、報道されました。最初は、災害に遭い復旧作業をしている方々も「小学生にいったい何を頼めば良いのか?」と内心ある意味で憤慨していたそうです。ところが、実際にはこの小学生ボランティア達は、実によく働き、この地域で役に立ち、無くてはならない存在になっているそうです。私たちは、辛く苦しい時に人の優しさや強さに触れることが出来るのかも知れません。現在は、確かに様々な問題を抱えた時代です。それでも、この小学生達のように、世の中まだまだ捨てたものでは無い気がしています。 |
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![]() 太古の昔より人類の文明は進化を遂げてきたと言われています。人工衛星で雲の動きを捉え、天気予報する時代ですからね。 先日、とある勉強会で、平安時代の書物を少し読む機会がありました。なんと、その書物の中に、「今の若い人はなっていない」という文章が出ているのです。なんだか、うれしくなってしまいました。少なくても平安時代(千年ぐらい前)から現在と同じことが言われていたのです。生活は、年々便利になっていくようですが、どうやら人そのものは、あまり進化しなかったようです。 皆さんはいかが思われますか。 |
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![]() 境内でも春になり花が次々と咲き始めると、その美しさに目を奪われます。ですが、ちょっと目線を変えると「青葉」にも、美しさがあります。緑色にこんなにバリエーションがあるのかと思うぐらいに、草や木の種類により緑の色が違います。そこには透明感のある葉脈があり、もっとよく見ていくと一枚一枚の葉っぱが違い、似ているけれど同じものがないのがわかります。新緑や青葉は一枚一枚の葉が集まりその全体の風景を生み出しています。そして、葉自体が主役になる時もあれば、花を引き立てる脇役となるときもあります。 皆さんは、一枚の葉をどのように見て、過ごしてきましたか。 |
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![]() お大師さまが、ご入定される前に弟子たちに向かって書いた「ご遺告」(ごゆいごう)という書物の勉強会に参加してきました。今でいう遺言でしょうか。内容はかなり多岐にわたりますが、その中で「青蓮」のくだりがあり、「青蓮」は慈悲の象徴であるといわれています。青蓮寺とは、慈悲のある寺といったところでしょうか。少しずつ、「やさしさが集まる寺」になることを目指さなくては、と初心にかえることができました。ところで、皆さんは、人にとっての「やさしさ」とは、いったいどんな事だと思いますか。 |
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![]() 境内の木々を少し移動しました。山門を入ったところに梅を移動し、駐車場に松を、そして、本堂前の梅の向きを変え、少し弱っていたので養生してあります。不思議なもので、庭の木々もふさわしい場所に納まると、違和感が無く、自然な姿でありながら存在感が増したような気がいたします。人の生活を見回すと、そんな木々が少しうらやましくなりました。 |
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![]() 皆様いかがお過ごしですか。 私たちの生活には、幸いにも一年という節目があり、その年を振り返る事ができます。皆さんは、どの位の時を笑顔で過ごしましたか。また、怒り、悲しみましたか。一年の中に、「ありがたかったな〜」という感謝の気持ちは、発見できますか。 私は、一年を振り返ると、沢山の「ありがとう」を思い返すことが出来ます。それは、私にとりかけがえの無い良い時間でした。 今年もありがとうございました。 |
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![]() ふと外を眺めると野山は冬支度に入り、木々の葉は色づき、また枯葉として大地に散りはじめています。少し寂しい季節なので、10月桜というこの時期に咲く薄いピンク色のとても可憐な桜を、門前駐車場に植えてみました。そんな花を愛でながら、いよいよ青蓮寺初のコンサートが迫ってまいりました。忙しい日常のなかに、自然が育む美しい花と、人が織りなす豊かな音色を味わって頂ければ幸いに思います。 |
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![]() 今年は冷夏でしたが、夏に疲れた体を癒し、冬に向けて準備をする時なのでしょう。コスモスや萩の花を眺めながらのお寺参りも良いかもしれません。ゆったり自然にふれ、本尊様の前で手を合わせてみる。忙しい日常の中から少し離れ、静寂の中に身を置き、いつもとは違った時の流れに、心と体を預けてみてはいかがでしょうか。 皆さんは最近、風の音を聞き、鳥のさえずりに耳を傾け、空に雲が浮かんでいるのを見ましたか。私達は、間違いなく自然の中で生きています。 |
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![]() 来る11月16日(日)に、鎌倉寺社めぐりコンサートを企画しているミューズの森さんと共同で、青蓮寺本堂にグランドピアノを運び込み、クラッシックコンサートをいたします。大きいホールに比べ、本物の音楽を身近に聞ける機会になると思います。青蓮寺もお大師様が裏山で修行されてから、約1200年の歴史がありますが、初めての試みです。 当日は、特別に鎖大師様をご開帳して奉納コンサートに致します。演奏者の全力を尽くした演奏とそれを聞く聴衆、本堂という拝む場所が新しい何かを生み出すかもしれません。皆様もふるってご参加ください。 一名3500円です。青蓮寺でもチケットをご用意しております。 |
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![]() しかし、すべては変化することが当たり前であると認めて生活するのは、大変難しいようです。この「無常」をよく認識する事が、「苦」を克服する一つの方法とされています。 皆さんは、どこまで「無常」を認めることができますか。 |
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![]() ただ、引きこもりや不登校を予防する事も出来るようです。予防には、成長過程で本物の「感動」を味わう事や、心から尊敬・信頼出来る人に出会う事だそうです。 もちろん、その子供にとっての体験ですが・・・。子供達(もしかすると、子供だけではなく、人は誰でもそうなのかも知れません)は、「良き人」に出会うことを必要としています。それでは「良き人」とはどんな人でしょうか。たぶん、このハガキを読まれる方に「悪い人」はいないと思います。 皆さんは、今までの人生の中で、心から信頼し尊敬できる方に出会われましたか。 |
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![]() 拝啓 あじさいの色の変わりゆく様子に、いろいろな思いをはせています。皆様いかがお過ごしですか。 「苦労は買ってでもした方が良い」といわれることがあります。確かに苦労を乗り越えるという行為は、人を磨き成長させるようです。その反面、苦労が人の心をゆがめてしまうのも事実だと思います。 困難や辛いことに出会った時、どのように乗り越えるかが重要になってきます。もし自分がそのプレッシャーに押しつぶされて駄目になるなら、一時逃げてみるのも選択肢の一つだと思います。(但し、子供や高齢者などの、いわゆる社会的弱者と言われる方には選択肢がほとんど無いかも知れません) 世の中のほとんどの人が、困難や辛い事に出会いながら人生を歩んでいます。皆さんはどのように困難に接してきましたか。 |
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![]() 拝啓 白いフランスマーガレットの花が、境内一面に咲き誇っています。皆様いかがお過ごしですか。 2月18日からおこなっていた私の50日間に渡る修行ですが、4月8日に無事成満することができました。 最後の5日間、120時間ほど断食をして水だけで生活いたしました。120時間ものを食べないという事が、時間として長いのか短いのか判断はできませんが、その時間の中で実に多くの事を考えたのと同時に、自分の感情が移ろうのを感じました。 食事をしない、栄養を取らないことは、そのまま人の「死」につながるのと共に、5日ぐらいだと食べないでも生きていられます。人の不思議を感じます。 皆さんは、毎日の食事に何を思いますか。 |
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![]() 2月18日から始めた私の修行も残すところ10日程となりました。精進(菜食)・五穀断ちと進んできましたが、この27日からは、二食(【にじき】とよみます)に入ります。朝食とお昼ご飯をいただいてから、午後は食べ物を口に入れません。お釈迦様はこのような生活をされていたようです。 4月8日の正午に修行を終える予定ですが、順調に進めば最後の5日間は断食をする予定です。食事制限をしながら、本尊様を拝む訳です。当然の事として、食事をしないと段々体が弱ってきます。もしかすると本人の意思の力だけでは、乗りこえられないことがあるかも知れません。そんな時に神仏が行者に宿り力を与えてくれると言われています。 普段の生活でも、病気や仕事あるいは恋愛で辛い時の人のやさしさは身に沁みるものです。 4月8日は、花祭りです。お釈迦様をお参りしがてら、現代の修行僧の姿に触れてみませんか。 |
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拝啓 春陽の候、日だまりの暖かさが日ごとに増してくる季節となりました。皆様いかがお過ごしですか。 2月18日から始めた私の修行も無事に20日間を終え、残すところ30日となりました。この14日からは、精進(菜食)にプラスして五穀(今回は米・大麦・小麦・大豆・小豆を五穀としています。)断ちに入ります。 五穀をそれぞれ五悪【貪(むさぼる心)・瞋(いかる心)・痴(おろかな心)・慢(おこたる心)・疑(うたがう心)】にあて、五穀を断つことにより五悪も断てると考えます。普段は何気なく食事をしていますが、五穀を断つと以外に食べるものが少なくなります。ご飯や味噌汁・醤油・パンなどは食べられず、味付けは塩味になります。温野菜とそば粉のアレンジ料理が主食になります。味覚は段々と敏感になっていくようです。 今までは、自分を世間から隔離して修行していましたが、今回は普段の生活をしながら修行しています。例えば高野山にこもり修行だけをしているより、ある意味大変だという事に最近ようやく気づいております。世の中では、実に様々なことが起きています。皆さんは、五悪とどのように向き合っていますか。 |
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![]() 寶積院の再建並びに納骨堂整備工事ですが、今月の21日に皆様のお陰をもちまして、一応完成の形をとる事が出来そうです。つくづく良くここまで辿りつけたな〜と感慨ひとしおです。 18日にご本尊薬師如来様が修復を終え京都よりお戻りになり、合わせて堂内に仏具を収め荘厳を終える予定です。 薬師如来様は左手に薬壺(くすりつぼ)を持ち、右手は施無畏(せむい)の印を結んでおられます。施無畏の印とは、人の心から恐れる気持ちを取り除いて下さる意味があります。病を癒し恐怖を取り除いて下さる仏様です。どうぞお参りください。 副住職ですが、様々なことへの感謝の気持ちを込め、18日に薬師如来様の開眼をして、そのまま寶積院で50日間の修行に入る予定にしております。(寶積院に泊り込む訳では有りません)3月・4月のお便りで、何か修行についてお伝え出来るのではないかと思います。 |
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拝啓 肌を刺す冷たい空気は、時に気持ちを引き締めてくれるものがあります。皆様いかがお過ごしですか。今年も残すところ後一月ほどです。 一年の締めくくりと新年を迎える準備に追われる毎日と思います。「旗」は古来より、神仏や魂の宿るところとして大切にされてきました。寺院でも、本尊様をお奉りする内陣は、必ず「はた」をもって荘厳いたします。そんな意味の有る「南無大師遍照金剛」のぼり旗を来年も境内に奉納いただけます。是非お申し込み下さい。本年が皆様にとりかけがえのない年であることをご祈念申し上げます。 |
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拝啓 朝夕めっきり冷え込む季節となりました。皆様お元気でお過ごしですか。今年も地元の方々が丹精された菊を寺務所前に飾って下さっています。つくづく美しいと見入ってしまいます。皆様も是非ご覧下さい。 手広山寶積院再建と納骨堂の整備工事だいぶ形が出来上がってまいりました。夢見ていた事が、形になりつつあります。夢は希望と不安のせめぎあいである。と言っていた方がいます。希望に満ちた未来と厳しい現実があります。何とか不安と厳しい現実を乗り越え、希望を現実のものとしたいものです。 現在、京都の仏師の方にお願いして、寶積院のご本尊「薬師如来様」の修復をしています。ご本尊様が百年の時を越え借り住まいであった青蓮寺の本堂から、寶積院へお帰りになり私たちの心の平和を願われます。気がつくともう11月です。寒さに向かう季節となりました。風邪など召しませぬよう、お気をつけ下さい。 |
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拝啓 きんもくせいの薫る季節となりました。皆様いかがお過ごしですか。高野山奥の院の燈篭堂に「貧女の一灯」と言う灯明があります。 今から約九百年前に、一人の女性が何かを高野山に寄進したいと思い立ち、色々と考えました。しかし、満足に何かを納めるだけのお金が無かったのです。そこで、自分の黒髪を切って売って、そのお金で灯明をともす油を買ってこの奥の院に納めました。髪は女性の命と言われている時代の出来事です。 奥の院では、以来この女性の行動とその思いを灯明の火に込め、絶やすことなく九百年間燈し続けています。その灯明の火を高野山から東京高輪の東京別院まで、神奈川県内の高野山真言宗の青年僧がリレー方式で歩いて運んでいます。 高野山を9月28日に出発し今月の21日に東京別院に着き、その日に行われる万燈万華の法要で点灯される予定です。もちろん私副住職も参加していて、先日三重県と愛知県辺りを歩いてきました。今度は静岡から箱根越えをして、藤沢そして青蓮寺まで歩く予定にしています。その時分燈してもらい、青蓮寺にも運んで来ます。 今月21日の護摩修行とお写経会の内陣の灯明には、この灯火を使わせて頂きます。灯明の光は仏様の智恵を表しています。名もない女性の深い思いから始まり、九百年間受け継がれて来た智恵の光に触れるひと時をお待ち下さい。 |
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コスモスが風に揺れる風情を楽しむ季節になりました。皆様、お元気でお過ごしですか。手広山寶積院の再建並びに納骨堂の整備工事、8月31日に総代・世話人ご出席のもと、無事に上棟式を執り行うことができました。諸職の方々も非常に和やかにひと時をすごされ、寶積院建設にたいして思いを新たにして頂けたと思います。 去年の9月11日のアメリカ同時多発テロから1年が経ちました。人種のるつぼと言われているパリに住んでいる日本人女性の話です。あのテロ以降、差別や偏見はいけないと頭では解っていても、アラブ系の人に会うと自分の体が硬直するのを感じていたそうです。そんなある日、身ごもった体で3歳になる娘を連れバスに乗っているとカーブでバスが揺れ子供が転びそうになるのを助けてくれたのがアラブ人でした。そして、身ごもっているこの女性に席を譲ってくれたのもアラブ人だったのです。この時、人種という壁を越え確かに一緒に生きている事を感じたそうです。この女性が言われます。「頭で解っている知識が、智恵として体からにじみ出てこなければ意味がないのですね。」 |
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暑さますます厳しく、しのぎがたい毎日が続いております。皆様いかかお過ごしですか。8月はお盆の月で、ご先祖やご縁のあった方々に思いを馳せ、お偲びし供養する時です。亡くなってから何年も経つのに毎日毎日思い出してしまう方、普段は忙しく中々思い出す時間がないけど何かの折に思い出す方。思い出すと辛いので、普段は無理して忘れている方。人それぞれにご縁のあった方がいるはずです。心ゆくまでお偲びしご供養して下さい。 |
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夏木立の緑濃く、力づけられるような今日このごろです。皆様お元気でお過ごしですか。手広山寶積院の再建工事ですが、順調に進み現在は、地下室と基礎を造っています。8月のお施餓鬼法要までには、お堂の骨格が出来るのではないかと思います。そろそろ、門前駐車場の整備工事を始めようと考えております。工事が終わり完成すると、使いやすくなったり、雰囲気が良くなったりと、皆様に喜んで頂けると思いますが、如何せん工事中はご迷惑をおかけいたします。 ![]() |
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どこからともなく、くちなしの甘い香りがただよってくる頃となりました。皆様いかがお過ごしですか。サッカーのワールドカップも開幕しましたね。世界から一流の選手が集まっていますが、フィールドに立つと、どの選手もかっこよく、そのプレーはまさに芸術的で美しさを感じさせるところがあります。「極める」とはそういうことなのでしょうか。 6月15日は「青葉祭り」、お大師様のお誕生日です。稚児大師様に甘茶をおかけし、お誕生をお祝いいたします。お参りの方に甘茶の接待があります。宝亀5年(774)生まれですので、今年で1228歳にお成りです。多くの方々に祈られ頼りにされているうちに、お大師様は大変な月日を重ねてしまわれました。皆さんはこの積み重ねられた時間に何を感じられますか。 |
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風薫るさわやかな季節です。皆様いかがお過ごしですか。青蓮寺塔頭、手広山寶積院再建に伴う整備計画、だいぶ進んでまいりました。門前・寺務所の庭・本堂奥の池などかなり様変わりし、明るい空間に成ってきたと思います。是非、お寺にお越しください。 5月3日の暖かく晴れわたる日に、寶積院建設のための地祭りを、総代・世話人の皆様の出席のもと厳かに行いました。いよいよ再建工事が始まります。この度の再建と整備計画におきましても、檀信徒の皆様のご協力をいただき、ありがとうございます。そんな皆様のお姿を拝見いたしますと、つくづく皆様に支えられていることを実感し、感謝の気持ちが涌いてくると共に、何か心が澄んでくる気がいたします。 |
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お大師さまが高野山奥の院にご入定されたのが、承和2年(835)3月21日(旧暦)と伝えられ、この日を正御影供と言います。当山では毎年4月21日(新暦)にお大師様に感謝を捧げる法要を執り行っています。今年も御影特別護摩を焚き、皆様の厄除け・身体健全・心願成就・交通安全等を祈念いたしました。多くの方の参加うぃいただき、盛大に執り行うことができました。 |
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浅春の候、皆様お健やかにお過ごしでいらっしゃいますか。気が付くと、もう3月になってしまいましたね。幼かった頃の時間の過ぎ方と、年を重ねてからの時間の過ぎ方は、何だか違う気がしませんか。時は同じ時間を刻んでいるのに・・・。 お寺の境内では、次々と花が咲いています。そんな花を眺めていると、花が何かを伝えてくれるようです。私達が生きているこの世には、心を動かすものがさりげなく存在しています。それは、大切な人の笑顔だったり、野に咲く名も知らぬ花だったり、喫茶店の何の変哲もない絵だったり、通勤途中の駅員さんの爽やかな挨拶だったりします。皆さんは、何に心を動かされますか。 |
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鬼は外!福は内!節分を過ぎ 皆様いかがお過ごしですか。 私の友人が、どこからかこんな言葉を聞いてまいりました。 「怒るは無知、泣くは修行、笑うは悟り」だそうです。 「笑う角には福来る」と言いますよね。皆さんお一人お一人の人生に当てはまりますでしょうか。 人生は意外に忙しく、些細なことで怒り、人との関係の中で傷つき涙し、また喜びを感じ楽しく笑いがあふれます。 当山の写経会も今月で24年目に入ります。延べ1万5千人ぐらいの方々が、お写経に参加された勘定でしょうか。その中にはきっと、怒りに震えながら、或いは悲しみに耐えながら、お写経された方もいる事でしょう。世の中の全ての方々が、喜びと笑いにあふれますように。 |
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「春の華、秋の菊、笑って我に向う。」 お大師様のお言葉です。 春の色々の花、秋の菊等、その折々に咲き乱れて吾を慰めてくれる。 あけましておめでとうございます。 1月21日、初大師でございます。鎖大師さまご宝前において 大般若経転読護摩法要を修行いたします。 昔から男の方は25才(昭和53年生)・42才(昭和36年生)・61才(昭和17年生) 女の方は19才(昭和59年生)・33才(昭和45年生)・37才(昭和41年生)61才(昭和17年生)を一代の大厄と云い、その前後を前厄・後厄と云ってこの前後3年の間、厄除祈願をなさるのが習いとなっております。 又、不慮の災いにあったなどと云っていつなんどき災難にあうかも知れません。 お大師様のご宝前のお護摩により、如来さまの智慧の火を以って煩悩(苦の根元)を妬きつくし大厄を消除し、すすんで家内安全・身体健全・商売繁盛・心願成就など開運の祈願を全うなされますよう、おすすめいたします。 特に身近な方で、厄年にあたられる方のご参詣をお待ちいたしております。 どうぞ大般若経転読の功徳を皆様方一人一人充分にお受け頂き、新しい年を心豊かにお過ごしになられますことを祈念いたしております。 |
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お大師様は御教えの中に「生まれ、生まれ、生まれて生の始に暗く、死に、死に、死んで死の終わりにくらし」とお述べになっていますが、今こそ私達は「いのち」そのものの原点に立ち還って、人生を考え日々の生活に懺悔(反省)と報恩(感謝)の心を持ってゆかねばならないと思うのであります。 足もとより全身へと仏さまの大悲を体感して、御仏の生命によりどころを持ち、 その教えを仰ぎながら「南無大師遍照金剛」の念誦三昧に入って「大師と共に同行二人」の信心を持つことが、心の糧となり、喜びとなって周囲の人々に幸せの輪を広げることになるのであります。 |
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檀信徒大会の折の管長様のお言葉です。 | ||
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そろそろ年賀ハガキの売り出しも始まり、年の瀬が近いことを感じます。 皆様いかかお過ごしですか。今年も残すところ1ヶ月半ばかりになってしまいました。 世の中では次々と事件が起き、それにつられる様に私たちの生活も何か落ちつきが無くゆっくり自分を振り返る時間もない気がしています。 そんな中で、今年も石井徳治様・和田芳雄様・石井和行様のご三方が、大輪の菊を届けてくださいました。その美しさに、お参りにいらした方々から感嘆の声が聞こえてきます。 丹精して育てたものが、美しい花を咲かせる。そして人を喜ばすことができる。 なんとも素敵なことです。でもよくよく考えてみると、私たちの生活は、このような出来事で成り立っているのかもしれません。 家族の為に働く事。子供の為に食事をつくる事。一生懸命生きる事。誰かを愛する事。誰かに愛される事。出来れば、人の思いに気付ける存在になりたいものです。 |
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ここかしこに秋の気配が感じられ、外に出るのが楽しい季節になって参りました。 日本には四季があり、1年ぶりの秋の到来です。 思った以上に爽やかな風が吹き、何処までも澄んだ空気と青空が広がります。
境内では、コスモスが咲き誇り、その美しさが私たちの心を和ませてくれます。世界では飢餓を始めテロ、そして紛争と、幸せとは程遠いことが起きています。私たちの心の中には、一輪の花の美しさに感動し何処までもやさしい部分と、人やものを激しく憎悪する部分がありようです。どちらも人の姿に違いありません。やさしい人が特別な訳でも、争い事をしている人が特別な訳でもありません。 それでも、多くの人が一輪の花の美しさに感動し、人を傷つけることなく、心やさしく日々過ごされる事を願わずにはいられません。 僅かな時間で結構です。ご自身の事、家族や親しい方の事、そして世界中の人々の幸せを祈る時間を秋の爽やかな空気の中で持って頂ければと思います。 |
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日差しはまだ夏の影を残しているものの、秋を告げる風情も少しずつ見えてまいりました。 皆様いかがお過ごしですか。今年の夏は特別に暑かったですね。また台風もよく来るような気がします。厳しい天気が続きます。 さて今年の秋(9月29日〜11月4日)には 「弘法大師空海と高野山の秘宝展」が横浜そごうのそごう美術館で開催されます。 今まで公開された事のない秘宝が数多く出展されます。 また、10月30日〜11月3日まで 「高野山・四国八十八ケ所の旅路展」は同じく横浜そごう新都市ホールで開催されます。 お四国参りの擬似体験をして頂くと共に、高野山の大伽藍・西塔の秘宝五仏と対面して頂けます。またと無い機会です。お誘い合わせの上、御参加ください。 |
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じっと我慢の暑さです。負けないで頑張っていらっしゃいますか。土用の丑の日にうなぎを食べたくらいでは、とても乗り切れそうにない感じですね。 禅宗では良く「心頭滅却すれば火もまた涼し」などといわれますが、皆さんはどう思われますか。確かにすごい事ですが、素直に暑い時には暑い、寒い時には寒いというのも大切なことです。同じように楽しい時には楽しく、悲しい時には悲しく過ごすこともまた人生のひと時ではないでしょうか。きっとこのハガキを読まれる方は、日々を頑張って過ごされていることと思います。たまには、肩の荷を降ろし一息つかれてみてはいかがでしょうか。 |
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